フロントエンド・PHPカンファレンス北海道2026
トーク(30分)
PHP 北海道出身

単一責任原則の二つの顔 ―― 変更理由とアクターのあいだ

Philomagi philomagi Philomagi

「クラスは一つの責務だけを持つべき」

SRPはこの一言で語られがちですが、この単純化された表現だけで理解しようとした場合、多くのケースでは原典の定義・観点とずれていきます。
「責務」とは何か?一つだけの「責務」を持つとは、どのような状態を指すのか?
その意味は、しばしば原典の定義や観点を省略して、日常語の範疇で理解されてしまい、結果として混乱を生み出していることがあります。

しかもSRPは、提唱者Robert C. Martin自身が2003年→2014年→2017年にかけて焦点を動かしています。
そのため、一通りの定義だけを知っていても、議論が噛み合わない危険があります。

本セッションでは、SRPの定義が「変更の理由」から「人々」、さらに「アクター」へ移る過程を原典(書籍・著者ブログ)から辿り、
なぜ日本語圏で「責任」が日常語化して混乱が起きるのかを解体します。

最後に、技術的関心と組織的関心を見分け、どの観点で分離を判断すべきかを実務の判断基準として提示します。