JavaScriptのDateオブジェクトには課題が多く、特に任意のタイムゾーンと暦を指定出来ない点は課題の一つとして挙げられていました。
このような課題を解決すべく提案された新しい仕様がTemporalです。Temporalでは任意のタイムゾーンを指定できるだけでなく、グレゴリウス暦以外の暦もサポートします。一方、この「グレゴリウス暦以外をサポートする」という仕様が直近でTemporalの実装の難しさの一員となっています。
このトークでは「異なる暦をサポートすること」の根本的難しさと、Temporalがそこに対してどのような解決・割り切りを行っている(行おうとしている)のかを解説します。
トーク内容は少しマニアックですが、この題材を通じて、「複雑で必ずしも論理的・厳密でないドメインの仕様・挙動をどう決めていくか」という私達が日々立ち向かっている課題へのヒントになればと思っています。