ブラウザによる「テキスト描画」について、Chromiumへのコントリビュートを通じて得た知見をもとに深ぼります。
ブラウザが受け取ったデータはシェイピングエンジンやグラフィックライブラリなど、様々なモジュールを通って初めてモニター上のピクセルとして具現化されます。
ただし、多くの要素が事態を複雑にします。
フォントの変更。CSSによる線や強調点、カゲの付与。
カーソルにより選択された部分のハイライト。
縦書きもあります。アルファベットは時計回りにまわしましょうか。
……アルファベットとひらがなが混ざった縦書きもあるのか。
えっ、隣に来る文字に依って形が変わる文字がある?
そういえばカゲって、強調点のカゲも描画しないといけないんでしたっけ?
えっ、打ち消し線のカゲがテキスト本体より前に来てしまうバグ?
……さて、ブラウザはどのようにしてテキストを描画しているのでしょうか。