Flutterアプリにおけるユーザー体験の可視化と計測基盤構築 by おさたく

FlutterKaigi 2024
採択
一般セッション

Flutterアプリにおけるユーザー体験の可視化と計測基盤構築

おさたく ostk0069
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概要

SLI/SLOはSREでよく使われる概念ですが、モバイルアプリ開発にはまだ馴染みが薄いかもしれません。
私たちのプロダクトでは障害発生率が高く、早期の検知と解消が求められていました。
そこで、SLI/SLOの概念をモバイルアプリに適用し、ユーザー体験の低下を即時に検知する仕組みを構築しました。

この仕組みにより、以下の指標をリアルタイムで監視し、即時に対応可能となりました:

  • 失敗率:一定以上のユーザーが機能利用時にエラーが発生したケース
  • キャンセル率:一定以上のユーザーが機能利用時に何らかの理由でキャンセルしたケース
  • 中断率:一定以上のユーザーが機能利用時にアプリを強制終了したケース

現在、この監視システムは40以上の機能に適用されています。

このセッションでは以下の内容について詳しく解説します:

  1. SLI/SLOの基本概念
  2. 一般的なSLI/SLOとユーザー体験を検知するSLI/SLOの違い
  3. ユーザー行動の計測方法
  4. 計測基盤の構築:工夫と課題
    • 時系列データのログ計測
    • 高オブザーバビリティの実現オプション
  5. アラート基盤の構築:工夫と課題
    • ノイズ最小化の方法
    • チームにアラートを定着させる方法

想定視聴者

  • Flutterアプリ内でのDartを用いた計測基盤構築に興味がある方