ウェブ上の学術論文 — PDFの代替になれるか / アクセシビリティーの観点 / 先進的取組の事例 by tarek

フロントエンドカンファレンス関西2025
採択
LT(5分)
HTML/CSS アクセシビリティ その他 UI/UX

ウェブ上の学術論文 — PDFの代替になれるか / アクセシビリティーの観点 / 先進的取組の事例

tarek
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研究の世界が抱えているフロントエンド課題について発表します。
皆さんは普段とあまり接点がない領域かもしれませんが、新しい視点として興味を持ってもらえたり、この分野に挑戦してみたいと思うきっかけになればと思います。
学術論文は、複雑な数式を含むことや研究者自身による執筆・整形・公開が特徴の、現在主にPDF形式で配布されるの存在です。しかし、PDFは見た目を忠実に再現する一方で、文章構造や意味の保持が困難
です。近年、アクセシビリティ向上等のためにウェブ版の論文も増えていますが、多くの課題を抱えています。出版社によるウェブ版の残念な事例と優れた事例の両方を取り上げます。最後に、先進的な取り組みとして、arXiv.orgの論文をHTML化する「ar5iv」プロジェクトと、PDFの意味構造を豊かにするLaTeXの「Tagged PDF」プロジェクトを紹介し、この分野の未来と可能性について話します。