中規模Astroサイトのビルド時間を約2倍短縮したRust製MDXコンパイラーのPoC開発で得た知見を共有します。
高速化を実現しても、OSS本流への採用には多くの壁があります。技術的には、Rust実装でFrontmatterやHeading抽出の互換性を保証する必要があり、軽量な照合テストでの差分を検証する仕組みを構築しなければなりません。さらに重要なのは、既存のプラグインエコシステムとどう共存するかという戦略です。
コミュニティとの対話を通じて、単純な高速化よりも安定性や移行の容易さが重視されることも明らかになりました。
本セッションでは、提案をいかにOSSコミュニティに受け入れてもらうかという視点から、段階的な実装計画、そしてPoC段階でもコミュニティを巻き込んで持続可能な貢献につなげる具体的な方法を、失敗談も交えてお話しします。