Engineering Management Conference Japan 2026
セッション(20分)

10%から60%超へ──テスト文化を“仕組み”として定着させたEMの1年

kj_matsuda Koji Matsuda kj_matsuda

開発組織のテストカバレッジを10%から60%超へ──数字だけを見ると順調な改善に見えますが、実際には“文化を作る”ための1年でした。
特に「なぜテストを書くのか」を伝えることには相当苦労し、現場に響かないのはもちろん、他部署の役員に納得してもらう工夫をしなければならないタイミングもありました。
それでもやらされ感は完全には消えず、数字を目標に据えた判断が正しかったのか、今も悩む部分があります。

ただ、この1年で明確に言えるのは、新規開発では必ずテストを書くという文化が、組織の“当たり前”として根づいたことです。
役割、スキル、チームによって熱量も背景も違う中で、どうやって合意形成し、どう“仕組み”として定着させたのか。その泥臭いプロセスを、成功も葛藤も含めてお話しします。

【対象となる聴衆】

  • テストを書かない組織を変えたいが、どう始めればよいか悩んでいるEM
  • 現場の“やらされ感”に苦しむEM/リーダー
  • カバレッジ目標の設定に迷っている方
  • 品質文化を仕組みとして定着させたいすべてのマネージャー

【得られるもの】

  • 「テストを書く意義」が現場に刺さらないときの突破口
  • 役員を巻き込んだ合意形成のリアル
  • カバレッジを“目標”にすることの功罪。今も悩むからこそ語れるバランスの取り方
  • 最終的に「新規開発には必ずテストを書く」文化が定着した理由