Engineering Management Conference Japan 2026
セッション(20分)

半期の採用計画で後手に回らない、採用戦略の実践

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採用活動には約3ヶ月のリードタイムがあります。しかし、多くの組織では半期の採用計画と事業計画が不整合を起こし、採用活動が常に後手に回ってしまいます。必要なタイミングで必要な人材が揃わない、採用した人材のスキルが事業のニーズと合わない、急成長期に既存メンバーに負荷が集中する。これらの問題は、採用計画と事業計画が別々に作成され、短期的な視点で計画が立てられることが原因です。
私自身も、複数のプロダクトチームを横断して採用活動を行う立場にありながら、この問題に直面しました。プロダクト計画と採用計画がつながることなく作成され、採用した人材が活躍できるタイミングと事業のニーズがずれてしまう経験を繰り返しました。
この課題を解決するために、私は2つのアプローチを実践しました。1つ目は、プロダクトマネージャーや事業責任者と同等の事業解像度を持つことです。技術的な視点だけでなく事業的な視点から人材ニーズを判断できるようになります。2つ目は、1年以上の時間軸で事業を考えることです。採用した人材が活躍するのは来期以降であることを考慮し、1年後の事業の姿から逆算して人材像を定義し、リードタイムを考慮した採用計画を立てます。実践を通じて、このアプローチの有効性を検証し、得られた知見を共有します。

Learning Outcome

対象の聴衆

  • エンジニアリングマネージャー(特に採用活動に関わっている方)
  • 複数のプロダクトチームを横断してマネジメントを行っている方
  • 採用計画と事業計画の不整合に課題を感じている方

得られるもの

  • 事業解像度を上げるための具体的なアプローチ:プロダクトマネージャーや事業責任者と同等の事業理解を持つための方法論
  • 1年以上の時間軸で考える思考法:1年後の事業の姿を描き、そこから逆算して人材像を定義し、リードタイムを考慮した採用計画を立てるプロセス
  • 複数プロダクトチームを横断した調整の実践方法:異なるフェーズのプロダクトチームと認識合わせを行い、納得感のある採用計画を作成するプロセス