チーム力を増幅させるEMの4つの魔法 〜「勇者」依存チームの限界と「白魔道士」が切り開く可能性〜 by みきてぃ | きたはら

Engineering Management Conference Japan 2026
セッション(20分)

チーム力を増幅させるEMの4つの魔法 〜「勇者」依存チームの限界と「白魔道士」が切り開く可能性〜

mikity01985 みきてぃ | きたはら mikity01985
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■ 概要(Abstract)

「皆さんはRPGで、火力特化パーティーの限界を感じ、世界を救うのを諦めた経験はありませんか?」

チームリーダーになりたての頃、私も個人能力(火力)に依存し、力技で課題を突破しようとしていました。その結果、組織は疲弊し、複雑化する課題に対応できなくなりました。EMの多くが、「技術もマネジメントも完璧にこなす『勇者』でなければならないのか?」という葛藤を抱えています。 EMは勇者でなければいけないのでしょうか?

私自身の失敗と葛藤から、必ずしも「勇者」を目指す必要はないと気づきました。 EMの役割は、メンバーを癒やし、能力を強化し、課題を単純化させるという、「白魔道士」の支援能力が重要であり、 チームを最強に導く鍵 であることに気がついたのです。

本セッションでは、EMをチーム全体の力を “増幅” させる支援役として捉え直し、私が実践した「4つの魔法体系」を共有します。 EMの考え方を「勇者:完璧にこなす万能な支援者」から「白魔道士:課題を解決に導く戦略的な支援役」へとシフトさせるための、具体的なアクション事例を提示します。

  • EMの4つの魔法と対処課題
    • 味方への強化魔法: チーム能力強化
    • 敵への弱化魔法: 課題の単純化
    • 回復魔法: 組織コンディション整備
    • 攻撃魔法: 最終手段としての介入

■ 主な聴衆者

  • EMの価値や立場に悩み、役割の方向性を求めるマネジメント層

■ 得られる学び

  • EMの役割に対する考え方:
    • EMに対する考え方を「完璧にこなす万能な支援者」から「課題を解決に導く戦略的な支援役」へとシフトさせるための価値観と、チームを強くする考え方を習得できます。
  • 課題解決の実践知:
    • 「4つの魔法」体系ごとの、実際のEM課題とその克服方法を、具体的な施策例と結びつけて理解できます。
  • 成長の道筋:
    • 自身のマネジメントの軸を見つけ、チームの成長と持続性を両立させるための、具体的な一歩を見つけられます。