Engineering Management Conference Japan 2026
セッション(20分)

文化は一人では支えきれない

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エンジニア組織に技術発信文化を根付かせることは、採用・ナレッジ共有・オンボーディング・チームの誇りなど、あらゆる活動の潤滑油になります。

僕はこの2年間、横断的なエンジニアリングオフィスとして、ブログ編集・イベント運営・SNS・情報整理・社内外の調整を“ほぼ一人で”担ってきました。
しかしその過程で、「文化を広げる側の自分が、逆にボトルネックになる」というしくじりをおかしました。

相談やレビューが自分に集中し、Slack 通知や目の前のタスクに追われ、発信文化の仕組みが“個人依存の運用”へ変質していく。文化を支えるはずの役割が、むしろ文化を止める存在になりかけたのです。
本トークでは、このしくじりの実体験と、ボトルネックから脱却するために行った再設計を紹介します。

【対象】
横断的に組織を支援するロール(Engineering Office / Developer Relations / 技術広報 / EM / Dev Enablement など)と関わるEM。
また、技術発信文化・ナレッジ共有・組織改善に関心のある方にも役立つ内容です。

【Learning Outcome】
横断ロールが直面しやすい「属人化・業務集中・文化が続かない問題」を、失敗と改善の両面から学べます。
特に以下のポイントを持ち帰ることができます。

  1. 業務集中が起きる構造
  2. 属人化しない仕組み化の方法
  3. 無理なく続けるための負荷管理と権限委譲
  4. 発信文化を根付かせるための実践的アプローチ
  5. 横断ロール自身の持続可能性を高める提案

横断ロールが“触媒”として文化を増幅させるためのヒントを共有します。