Engineering Management Conference Japan 2026
セッション(20分)

PdM不在のチームのEMが挑んだ、事業価値を生み出すための組織づくり

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概要

一言でEMといっても、そのあり方や求められることは組織によって大きく異なります。
私は2025年1月からSREチームのEMを務めています。
SREチームは直接的なプロダクト開発から距離があり、チーム内に中長期の開発方針を決めるPdM(プロダクトマネージャー)が存在しません。

PdMがいないチームでは、「何を優先すべきか」「自分たちは何のために存在しているのか」を自分たちで定義する必要があります。
こうしたチームはSREに限らず、QA・データ基盤・Platform Engineering・セキュリティ・MLなど、プロダクトを支える領域に広く存在します。

私たちのチームもまさにその状況でした。日々の改善や運用タスクをこなしながら、「意味がないわけではないが、事業にどう貢献できているのか実感できない」という課題を抱えていました。

こうしたチームでは、EM自身が“プロダクトマネジメント的な役割”を担う必要があると気づきました。
チームのMissionを再定義し、業務をカテゴリごとに整理し、バックログを事業価値の視点で見直す、などの試行錯誤を通じて、少しずつ「自分たちの仕事の意味」をチーム全員で再定義していきました。

本セッションでは、PdM不在のチームのEMが事業価値と向き合うために行った具体的な工夫と、その中での失敗・気づきをお話しさせていただきます。

Learning Outcomes(聴衆が得られること)

  • PdM不在のチームが自律的に事業価値とつながるアプローチの実例を知る
  • プロダクトマネジメントの思考をチーム内に育てた実例
  • 事業貢献、広くいうと「自分たちの仕事の意味」を再発見するまでのリアルなプロセスと苦労を知ることで、自分のチームでの変化のヒントを得られる