Engineering Management Conference Japan 2026
セッション(20分)

「コードが書けなくなる」を超えて。AgenticCoding時代のマネージャー育成戦略

kaz_utb Hashimoto kaz_utb
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📝 概要

「コードが書けなくなるから、マネージャーにはなりたくない」
「マネージャーは罰ゲーム」
従前あったマネージャーやりたくない問題。2025年初からの各種CodingAgent急進により変化し始めていると感じます。GitHub Copilot、Cursor、Claude Code等の進化で個人の生産性が飛躍的に向上した結果、今までスペシャリスト志向が強かった人たちから1on1で、「マネジメント経験をキャリアポートフォリオとして持っておきたいかも...」という声が聞かれるように。

これはチャンスとばかりにマネジメント人材育成の枠組みを作り、最終的にはマネージャー指向を持ち・志してくれるメンバーを2名輩出するに至ったお話をシェアできると嬉しいです。

簡単にさわりだけ書くと、
皆の目がマネジメントキャリアに向き始めたのと同時にチームリード経験を組織的に積む「お試しTL(チームリード)」という枠組みを作り、メンタリティや手法、具体的なリーダーシップを用いて課題解決する機会創出を通じ、2025年はマネジメントキャリアの醸成と経験値獲得を行ってきました。その活動の中でマネージャーに成りたい意思回収ができたので「お試しGM(グループマネージャー)」制度を開始し、2026年をOJT/準備期間、その後EM/GM任用を目指すという状況にあります。

"お試し"に込めた意味は、「マネージャーになるには経験が必要だが、経験を積む機会がない」という 「鶏卵問題」をできるだけ緩和して、ソフトランディング的にマネージャー職・リーダー職で各人活躍できるようになって欲しい為です。

試行錯誤をしつつ現在も進めている、お試しマネジメント育成戦略についてお話します。

👥 対象の聴衆

・「エンジニアがマネージャーになりたがらない」という課題を抱える組織のマネージャの方々
・CodingAgentの進化により、エンジニアのキャリア志向の変化を感じている方
・段階的なマネージャー育成プログラムを設計したい方

💡 得られる学び

・CodingAgent急進が、エンジニアのキャリア志向に与えた影響と、今が転換点である理由
・「やりたくない問題」緩和後、鶏卵問題を解決すべき戦略的な意味
・ICとマネージャーの情報非対称性の構造的理解と、それを解消する価値