1ヶ月先の未来が見えない状況でも目標設定は必要か? 〜「計画」から「方針」への再定義〜 by ミヤギ

Engineering Management Conference Japan 2026
セッション(20分)

1ヶ月先の未来が見えない状況でも目標設定は必要か? 〜「計画」から「方針」への再定義〜

KizuMiyagi ミヤギ KizuMiyagi
4

概要

「1ヶ月先の未来が見えない」
事業方針の見直し、突然の組織変更…目まぐるしく状況が変わる中で、苦労して設定したはずの目標が、まるで昨日まで使っていた地図が白紙に戻るかのように、突如として意味をなさなくなる。
そんな経験をしたことはないでしょうか。

私も EM になって何度か経験しています。
その度に、メンバーからは「自己評価に何を書けばいいかわかりません」「この目標、今後どうしましょう?」といった不安や戸惑いの声が上がります。
EM である私自身も、「これほど状況が変わる中で、従来の目標設定は本当に機能するのか?」という問いに直面しました。

本セッションでは、この「目標設定の機能不全」という状況から、私が導き出した一つの仮説を共有します。
それは、 「具体的な計画よりも方針」 というアプローチです。

状況によって「やること(具体的な計画)」は変わっても、メンバーのキャリアフェーズや役割として「求めること(育成の方針)」は変わりません。

不確実性の高い現代において、目標設定を「評価や計画管理のツール」から「変化の中でもブレない“方針”を確認し、個人の成長を支える対話のツール」へと再定義した実践知を、例え話も交えながらお話しします。

Learning Outcomes

対象の聴衆

  • スタートアップや事業変革期など、不確実性が高く「計画がすぐ変わる」現場にいるEM・リーダー
  • メンバーの目標設定や評価の運用に「状況変化とのズレ」を感じている方
  • 「どうせ変わる」という雰囲気の中で、メンバーの不安や戸惑いに向き合っているマネージャー

その人たちが得られるもの

  • 変化の激しい状況下でも目標設定が機能不全に陥らないための「方針」の立て方
  • 目標を「計画管理」ではなく「成長支援の対話ツール」として再定義する視点
  • メンバーが期末評価で迷わないための、日々のコミュニケーション(1on1)の具体的なヒント
  • 不安定な状況下でのEMとしての葛藤と、それを乗り越えるための一つの実践的なアプローチ