Engineering Management Conference Japan 2026
セッション(40分)

エンジニア1名から、価値を生み出すチームになるまで

oturu333 いっしー oturu333

概要
みなさんのチーム開発、プロダクト開発はうまくいっていますか?
私はEMとして「うまくいっているチーム」は何かと考えたときに、以下のような状態を考えます。

  • チームが成長し続ける
  • チームが価値に向き合い続ける
  • チームが持続的・安定的に価値提供を行うことができる
  • 楽しく働き、楽しく悩んでプロダクト開発と向き合うことができる

このセッションでは、アジャイル開発やスクラムをベースに、“エンジニア1名から始まったチーム”が、どのように練度を高め、価値を届けるチームに育っていったのか という実践ストーリーをお話しします。

このセッションの背景
多くのチームに関わったり相談を受ける中で、チームがうまくいっていない原因として、個人のスキル不足に注目する場面をよく目にしてきました。

  • 「〇〇さんがコードを書くのが遅いのでスケジュールが間に合わない」
  • 「メンバーの主体性が低く、自らプロダクトに貢献することがない」

確かに、チームにスキルの高い人材が揃う方が物事はスムーズに進みますし、一定のスキル水準が求められるのも事実です。
ただし、EMとしてチーム開発・プロダクト開発を考えるとき、まず着目すべきは個人のスキルではなくチームです。

また、スクラムガイド拡張パックでは、プロフェッショナリズムを以下のように定義しています。

プロフェッショナリズムとは、優秀性を追求し、尊敬・透明性・説明責任を持って価値を提供するために協働することである。
ソフトウェア開発の文脈においては、プロフェッショナリズムには技術的卓越性が含まれる(が、これに限定されない)。
つまり、スクラムにおいても、大事なのは個人の技術力だけではありません。価値を届けるために必要なのは協働することということです。

このセッションでは、エンジニアが1名の状態からチームを作り、協働し、価値を生み出せるようになるまでの実際のステップをお話しします。
理想のチームをいきなり作ることはできません。
それでも小さく試し、少しずつ練度を上げながら成長していく。
そんなチームの実践例を共有します。

Learning Outcomes

  • プロダクト開発チームが成長するためのヒントを、実戦経験から得ることができる
  • EMのプロダクト開発チームに関わり方について知ることができる