Engineering Management Conference Japan 2026
セッション(20分)

EMが仕掛ける「熱」を増幅させるコミュニケーション設計

tonegawa07 ふくすけ tonegawa07
2

概要

私の考えるエンジニアリングマネージャー (EM) の重要な役割は、チームのポテンシャルを引き出し、ポジティブな変化のきっかけを作ることです。
しかし、制度や仕組みを導入するだけでは、チームの「熱」は生まれません。スプリントを回すための会議が形骸化したり、知識共有が一部のメンバーに偏ったりしていないでしょうか。

本セッションでは、EMの視点から、チームの主体性や学習意欲という「熱」を引き出すために実践した、具体的な「仕掛け」を共有します。

私たちはアジャイル開発を採用していますが、当初はスプリントが効果的に回らず、まず会議の目的を明確化する必要がありました。 さらに、チームの自走を促すため「アウトプット文化の醸成」を重視しました。活発な知識共有が、個人/組織の成長やナレッジシェアに不可欠だと考えていたからです。

本編では、これらの施策に関する具体的な実践例と学びを共有します。

  • 会議体の設計
    • 会議の質を高めるため、その目的を「振り返り(過去)」「計画(直近の未来)」「プロダクトビジョン(さらに先の未来)」のように明確に分離しました。議論の質を高めるためにEMとして行った工夫を共有します。
  • アウトプット文化の醸成
    • 社内LTや社内ブログといった取り組みを始めた経緯や、個人の学びをチームの成長へつなげる文化をどう育んだか。その具体的な働きかけと仕組みづくりを紹介します。
  • コミュニケーション設計
    • 週1のランチ会を活用し、心理的安全性を育むとともに、自然な「振り返り」や「ナレッジシェア」が生まれる「場づくり」の工夫を紹介します。

これらの仕掛けが、いかにしてチームの文化を変えるきっかけとなったのか。EMとして何を意図し、実践してきたのか、その軌跡をお話しします。

Learning Outcome

対象の聴衆

  • 「自走するチーム」や「アウトプット文化」を育てたいEM・リーダー
  • 会議体の形骸化や、チームのコミュニケーションに課題を感じている方
  • チームの「熱量」を高める具体的な施策を探している方

得られるもの

  • チームの対話の質を高める会議体設計のヒント
  • 社内LTやランチ会などを「文化」として育てるためのEMの働きかけ
  • チームの自走と成長を促す、コミュニケーション設計のアイデア