製品カンファレンスを“推進力”に変える:フェーズに合わせた意思決定とプロダクト開発 by 内山 武尊

Engineering Management Conference Japan 2026
セッション(40分)

製品カンファレンスを“推進力”に変える:フェーズに合わせた意思決定とプロダクト開発

uchitake18 内山 武尊 uchitake18
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サイボウズでは毎年、パートナー企業や導入検討中の企業も来場する製品カンファレンス「Cybozu Days」を開催しています。私たちの開発チームは、このイベントを単なる締切ではなく、プロダクトの方向性を外部に示すための”節目”として位置づけるようになりました。2年前からは、この節目で何を見せるのが最も効果的かを起点に開発の方向性を定め、作りながら“どこまで仕上げるか”をその都度見直す開発方法に取り組んでいます。

担当している kintone は提供開始から10年以上が経ち、多くの企業で業務システムとして使われています。その分、互換性や性能、UX、既存ユーザーの期待、過去の判断の積み重ねなど、機能追加や改善のたびに考慮すべき要素が増え続けています。小さな変更であっても、「誰かの業務を壊さないか」「イベントで見せたい未来像と矛盾しないか」といった悩ましい問いがついて回ります。

本セッションでは、エンジニアリングマネージャーとして、そうした制約の中で製品の成長のために何を優先し、どういう判断を行なったのかをお話しします。
また、イベントを起点にPdM・開発・営業など多職種が同じ方向を向くまでにどんな衝突やすり合わせがあったのかを、実際のエピソードとともに紹介します。

Learning Outcome

対象となる聴衆

  • 製品カンファレンスや節目を活かして組織を動かしたい EM / TL
  • 過去の判断や多くの利用者を抱えるプロダクトで意思決定する立場の人
  • プロダクトのフェーズに合わせて機能の見せ方を設計したい人

得られるもの

  • 製品カンファレンスを駆動力に変えた方法
  • 利用規模が大きいプロダクトで実際に行った意思決定の具体例
  • 多職種を巻き込みながらプロダクトを前に動かすための実践知
  • フェーズ・利用者・技術的制約を踏まえた現実的な企画・開発の進め方