スーパーマンEMを目指さない〜自分の強みを抽象化して「ちょうどいいあり方」をつくる〜 by うっしー

Engineering Management Conference Japan 2026
セッション(20分)

スーパーマンEMを目指さない〜自分の強みを抽象化して「ちょうどいいあり方」をつくる〜

sudo5in5k うっしー sudo5in5k
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概要

EMとしてやることが多岐にわたるなか、「スーパーマンEMにならないといけないのでは」「他のEMの発信や実績を見ると、自分が見劣りして見えてしまう」と不安に感じたことはありませんか。

私も同じように悩み、スキル取得に奔走したり、キャリアの節目ごとに社外の選考や対話を重ねてきました。会社ごとに求めるEM像は異なり、ときにはミスマッチも続き、「自分は何かが足りないのだろうか…」と自分を削っていくような感覚に陥った時期があります。

そこから抜け出すきっかけになったのが、「足りないところ探し」をいったん脇に置き、自分のやってきたことを抽象化し直すことでした。ピープル・プロジェクト・プラットフォーム・プロダクト・オペレーションの軸から具体的なエピソードをマッピングし、どんな場面で一番チームに効いていたのか、どんな関わり方なら自分はぶれずに働けるかを整理していきました。例えば、自分の重心をラインマネジメントから、あえてAndroid領域のマネージャーに落とし込んだことで、意思決定や裁量がチームに移り、自律性が増幅された変化もありました。

あわせて、これまでのマネジメントのやり方をテンプレートやフレームに落とし、「これはどこでも通用するポータブルスキルだ」と言い切れる形に整えていきました。こうして自分の強みやあり方を言語化したうえで、社内外の対話や選考の場でどう活かしていったか、そのプロセスも共有します。

このセッションでは、当時実際に行った振り返りの手順や強みパターンの抜き出し方、ノウハウを型にはめ直すアプローチを紹介しつつ、明日から1on1や振り返りで試せる問いを持ち帰れるようにします。
このセッションが小さな対話と変化を生み出す触媒となり、「自分にはこういう強みがあり、このあり方でいればいい」と納得して次の一歩を選べるきっかけになればと思います。キャリアに悩むEMにほんの少しでも勇気を持ち帰っていただけるような、等身大の視点でお話しします。

Learning Outcome

  • 他のEMと比べて落ち込むときに、自分の強みを捉え直す視点
  • 具体的エピソードから強みパターン・重心を抽象化する手順
  • 自社固有のやり方を型化し、ポータブルスキルへ変換するアプローチ
  • 「自分はEMとしてどうありたいか」の軸をもとに日々の行動や次の挑戦を考えるきっかけ