yokishava
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多くのエンジニアリングマネージャーが直面する課題があります。それは、メンバーに納得感のあるフィードバックを伝えることの難しさです。「目標設定や期待値調整が重要」とわかっていても、実際に現場でフィードバックを伝えようとすると、何をどこまで期待値調整すればうまくいくのか、わからなくなってしまいます。
数値目標は不確実性が高く途中で変更を余儀なくされる。役割のすり合わせは曖昧になりがちで、全部境界線を決めだすと組織全体で見たときにどこかの仕事にボールが浮いてしまう。評価制度やラダーがあっても、EMが具体的なところまで落とし込んで理解していない、言語化できていないことが原因なのではないか。私自身も、このような状況を繰り返す中で、「納得感のあるフィードバックをして、フィードバック以降、成長スピードを加速させるためには、フィードバックをする人がどれだけフィードバックとして伝えられる材料を持ち、ストーリーとして話せるかが重要だ」と気づきました。
本セッションでは、私が実践した「多層的な解像度の向上」について共有します。自社のビジネス、組織、技術への幅と深さに加え、時間軸や財務・投資の視点、経営者の視点まで含めた構造的な理解が、いかにフィードバックの質を変えるのか。技術的負債の返済と新機能開発の優先順位、キャリアパスの選択など、具体的な事例と失敗談も含めて、実践的な知見をお話しします。