Engineering Management Conference Japan 2026
セッション(20分)

ビジョンを掲げ、アクションを積み上げる - 全員リードエンジニアへの挑戦

hiroki_saito_ 斉藤 裕気 hiroki_saito_
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この発表では、EM1年目として、ビジョンを掲げ、アクションを積み上げながら組織を進化させた具体例をお伝えし、EMになったばかりで何から手をつければいいか分からない方に対して、明日から実践できるアクションを提供します。

我々のチームは複数プロダクトを提供しており、10人の開発メンバーで4つのドメインに分けて運営しています。

複数プロダクトを運営するには、各プロダクトの状況や課題を理解し、自律的に意思決定できるリードエンジニアの人数が重要です。
1人のリードエンジニアが全てのプロダクトの状況や課題を把握し、適切にリードするのは現実的ではありません。

それらを踏まえて、EMになった当初は「全員リードエンジニア」というビジョンを掲げ、リードする経験をしてもらい、ふりかえりさえすれば、そんな組織が実現できると思っていました。

だが、そんなに甘くなく、経験とふりかえりだけでは実現できず、リードできるようになるためのコンピテンシー定義、経験でカバーできない不足しているスキルの習得サポートなどを試行錯誤しながら実行してきました。

「全員リードエンジニア」というビジョンを掲げ、具体のアクションを積み重ね、その学びから、次の仮説を立てて、アプローチを改善させる。
ビジョンを示し、そこに向けて仮説検証サイクルを実行する。これが私のEM1年目でした。

発表では、これらの経験を通じた試行錯誤のプロセスと学びを共有します。

Learning Outcome

対象の聴衆者

  • EMになったばかりで、何から始めればいいか分からない方
  • 他社のEMがどういう思考で、どういう取り組みをしているのか気になる方
  • EMになりたいが、業務のイメージが掴めない方

得られるもの

  • EMになったばかりで何から手をつければいいか分からない方に対して、ビジョンを掲げ、アクションを積み上げながら進めるという型と具体例をお伝えし、明日から実践できるアクションを提供します
  • 既にEMを担っている方に対して、課題に対する仮説立て、アクション、ふりかえり、次の施策へのループを具体でお伝えし、ご自身の組織へ応用が効くヒントを提供します
  • EMを目指す方に対して、EM1年目の思考プロセスと具体的なアクションをお伝えし、EM業務の具体的なイメージを提供します