上岡 真也
ueokande
エンジニアリングマネージャー(EM)の不足は、多くの開発組織が直面する課題です。サイボウズでも、組織・事業の拡大スピードに対してEMの人数が追いつかず、EM不足がチーム成長のボトルネックになりつつありました。EMを増やす方法としては、1) 社内育成 と 2) 社外採用 があります。私たちは今年、初めてEM採用に踏み切る決断をしました。
初のEM採用であるがゆえに、社内にはEM向けオンボーディングの仕組みがまだ整備できていませんでした。最初は試行錯誤しながら準備を進め、実際のオンボーディングは定期的にフィードバックを受けて、改善や次に実施するアクションを決めていきました。オンボーディング初期は、知識のインプットに重点を置きました。サイボウズで製品開発を行う上で、事業理解や製品理解は不可欠です。また入社した方の最初のミッションとして、「次に入社するEMのためのオンボーディングを整備する」という役割も担ってもらいました。
本セッションでは、こうしたサイボウズでのEM採用の立ち上げとオンボーディングの設計・改善プロセスを、実際の事例を交えて紹介します。本プロポーザル投稿の時点では、まだ成果を書ける段階には至っていませんが、EMConf当日はその成果や振り返りも踏まえてお話しいたします。