枯れてしまったエンジニア採用を蘇らせる - 組織が持つ熱を触媒に開発組織が認知を得るための技術広報戦略 by かわまた

Engineering Management Conference Japan 2026
セッション(20分)

枯れてしまったエンジニア採用を蘇らせる - 組織が持つ熱を触媒に開発組織が認知を得るための技術広報戦略

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「リファラルが枯れた」「採用媒体の反応がない」という状況は、エンジニアリングマネージャー(EM)にとって組織成長の大きな壁です。
その根本原因は、採用活動の前段階、すなわち「技術組織の認知度不足」にあることが少なくありません。

しかし、だからといって技術広報に潤沢なリソースを割くことは難しい組織の方が多いのではないでしょうか。
本セッションでは、『技術広報の教科書』の著者でもある私が、企業の規模やリソースの多寡によらず実践可能な、開発組織の「熱」を「触媒」に変える技術広報戦略を共有します。

採用の土台を築く鍵は、EMの皆さんの日々の活動とこれまでの経験にあります。 重要なのは、以下の3つのアクションです。

  1. ピープルマネジメントの観点からも、日々チーム内で生まれる技術的な挑戦や小さな成功といった【熱の源泉】を見逃さないこと。
  2. その「熱」を外部に刺さる発信にするため、EMの持つ経験や知見で【翻訳】すること。
  3. その発信を一度きりで終わらせず、ブログやイベント、SNSなどで【擦る】ことを厭わないこと。

このアプローチは「これまで届かなかった層」へ組織の技術的な挑戦を届け、採用活動の土台となる「認知の質」を明確に変えていくプロセスです。
多忙なEM自身の工数を最小限に抑えつつ、組織の熱を最大効率で増幅させるプラクティスを提示します。

対象の聴衆

  • 採用市場での認知度向上に焦りを感じているエンジニアリングマネージャー、VPoE。
  • 技術広報の立ち上げや、限られたリソースでの効果的な運用方法を模索しているリーダー。

その人たちが得られるもの

  • EMの既存業務(1on1やチームのふりかえり)の中から、技術広報に繋がる「熱源」を発掘するための具体的な視点。
  • メンバーの発信を、EMの知見で「翻訳」し価値を高める、「情報設計」の考え方。
  • 限られたリソースで成果を最大化するため、一つの成果を効率的に「擦る」マインドセットと戦術。