EM は「人」だけを見ない — Product / Project / People / Technical の4軸を貫く一貫性マネジメント by masartz

Engineering Management Conference Japan 2026
セッション(20分)

EM は「人」だけを見ない — Product / Project / People / Technical の4軸を貫く一貫性マネジメント

masartz

概要

多くの組織では、EM の役割が People Management に偏りがちです。
メンバーの育成や開発者体験の改善に力を注ぐ一方で、PdM が担う事業価値の実現とは衝突してしまう。
結果として「チームとしてどこを目指すのか」が分断される──そんな状況を、私も何度も見てきました。

それに対し私自身は、EM として Tech Lead に PdM 相当の Product Management を託し、共に伴走した経験や、
TPM(Technical Product Manager)として EM と協働した経験から、
4軸(Product / Project / People / Technical)を一貫してマネジメントする重要性を体感してきました。

現在は、家族アルバム「みてね」の CRE グループで、EM としてこの4軸を横断的にマネジメントしています。
4軸を“同じ物差し”で設計・運用することで、チーム目標と個人評価、事業成果と組織成長を自然にそろえ、各マネジメント領域が衝突せず、チーム全員が同じ景色を見られるようになりました。

本トークでは、この実践から得た以下のポイントを具体的にお話しします。

  • 各軸の階層構造(Product を上位に据えた価値主導設計)
  • People / Project / Technical の3領域を事業価値に接続する考え方
  • 半期から週次までをつなぐ一貫したチーム運用リズム

「People だけを見る EM」から脱し、“4軸統合EM”としてチームと事業の両方をマネジメントする実践知を共有します。

Learning Outcome(聴講者が得られること)

対象

EM、PdM、TPM、VPoE / CTO

得られるもの

  • People だけでなく Product / Project / Technical を含めたマネジメント設計
  • 4軸を階層的に捉えた一貫性あるチーム運営モデル
  • OKR を活用した目標と評価のつながり
  • 技術的負債返済・人材育成・事業インパクトを両立させる運用リズム
  • チームが事業価値を自ら定義し、成長を実感できる仕組み化のヒント