DORAケイパビリティで実現する開発生産性の向上 -VSM×ヒートマップによる体系的改善プラクティス- by 松尾 宏介@楽天カード

Engineering Management Conference Japan 2026
セッション(40分)

DORAケイパビリティで実現する開発生産性の向上 -VSM×ヒートマップによる体系的改善プラクティス-

kouboyz 松尾 宏介@楽天カード kouboyz
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概要

開発生産性を向上させたいが「どこから手をつけるべきか分からない」「改善しても効果が見えにくい」という課題に直面していませんか?
本セッションでは、これらの課題を根本的に解決するため、 VSM(バリューストリームマッピング)DORAケイパビリティヒートマップ を組み合わせた体系的な改善プラクティスを紹介します。
このプラクティスは3つの柱で構成されています。

  1. VSMでボトルネックを特定 :リードタイムを測定し最大のボトルネックを客観的に特定します。Theory of Constraints(制約理論)に基づき、最も効果の高い改善箇所に集中します。
  2. DORAケイパビリティで改善方法を知る :Google CloudのDORA研究が提供する29のケイパビリティを「教科書」として活用します。VSMで特定したボトルネックから逆算し、何をどの順番で改善すべきかを体系的に決定します。
  3. ヒートマップで進捗を可視化 :ケイパビリティを4段階(Lv1〜4)で評価し、色分けして可視化。改善の軌跡を追跡することで、チーム全体の成長実感と、モチベーション維持に貢献します。

本プラクティスを実践した結果、4つのPhase(現状把握→技術基盤構築→ボトルネック解消→自動化加速)で段階的に改善を進め、実際にリードタイムの大幅短縮、デプロイ頻度の向上、変更失敗率の改善などの4keysによる定量的な成果を実現しました。
明日から始められる実践的なステップと、再現可能な体系化された改善プラクティスをお持ち帰りいただけます。

Learning Outcome

対象聴衆:

  • 開発生産性向上に取り組むエンジニアリングマネージャー
  • どこから改善すべきか優先順位に悩んでいるEMやテックリード
  • チームを巻き込んだ改善文化を作りたい方

得られるもの

  • VSMを使ったボトルネック特定の具体的手法
  • DORAケイパビリティの実践的な活用方法
  • ヒートマップによる可視化とチームマネジメントのノウハウ
  • 4つのPhaseで進める段階的な改善ロードマップ
  • 組織の制約下でも実践可能な現実的アプローチ