EMの「次」はCTOなのか? 〜新米CTOが「技術統括責任者の手引き」を片手に悩み抜いた、CTOのリアル〜 by 大倉圭介

Engineering Management Conference Japan 2026
セッション(40分)

EMの「次」はCTOなのか? 〜新米CTOが「技術統括責任者の手引き」を片手に悩み抜いた、CTOのリアル〜

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「EMの次のキャリアとして、CTOは存在する」

10年以上前、DevLove関西でCTOのセッションに憧れを抱いた私は、EMとしての経験を経て、2025年6月、マネーフォワードのグループ会社でCTOになりました。
「新米CTO」として経営の一端を担う日々は、憧れとは裏腹の「責務に悩み、戸惑う」ものでした。

EMとCTOは、似ているようで全く異なるロールです。EM時代に培った強力な「現場の武器」が、CTOの「経営の戦場」では通用しないことに気づくのに、時間はかかりませんでした。

本セッションは、オライリー「技術統括責任者の手引き」という「理論」を参考にしつつ、私自身がCTOとして直面したリアルな課題——プロダクト戦略、技術戦略、開発組織構築、PMI(M&A後の組織統合)、開発組織のグローバル化、他の統括責任者とのコラボレーション——を「赤裸々に」語るものです。

特に、EM時代との違いに最も悩んだ点を私が乗り越えるために何を学び、何を捨て、どう行動したかを共有します。

対象

  • 自身のキャリアの「次」のステップとして、漠然とCTOやVPoEを意識し始めたシニアEM
  • EM(エンジニアリングマネージャー)とCTO(最高技術責任者)の「責任分解点」や「期待値の具体的な違い」を体系的に知りたい方
  • 現在CTOを務めており、他社の「新米CTO」が直面した課題と具体的な打ち手を参考にしたい方

Learning Outcome

  1. EMの責務とCTOの責務が、具体的にどう異なるのかを「n=1の経験」を事例として持ち帰ることができます。
  2. CTOの責務(PMI、技術戦略、経営会議でのコラボ等)を理解した上で、EMの立場にいながら「越境」して仕込んでおくべき「次のキャリアのための具体的なアクションリスト」を得られます。
  3. CTOがEMや開発組織に「本当に求めていること」を理解できます。EMとしてCTOの期待に応え、事業価値に貢献するための「責任分解点」と「コラボレーションの勘所」を体系的に学べます。