Engineering Management Conference Japan 2026
セッション(20分)

自律型組織の真実:『甘い自走』を捨てて導いた、EMによる戦略的組織変革

neozeonic masayasu-sano neozeonic

概要

「自律自走型組織」は理想ですが、単に自由を与えるだけの「甘い自走」は、責任の不明確さや意思決定の停滞といった構造的な問題を引き起こし、最終的にチームの生産性を低下させ、事業の足を引っ張ります。
私自身、この「甘い自走」の失敗により、組織の士気と成果が著しく悪化する危機を経験しました。
その経験から得た最大の教訓は、「自律とは自由ではなく、EMが設計する明確な枠組みと責任がセットで存在して初めて成立する」という真実です。

今回は、この「甘い自走」を捨て、自律型組織を再構築するために組織に導入した独自のマネジメントポリシーをお話しします。
様々な試行錯誤の上での取り組みがもたらした、市場投入速度の向上や開発コスト削減といった具体的な事業成果、そして現場での実践方法を、痛みを伴う失敗例を交えてお話しします。

アジェンダ

  1. 「甘い自走」が招いた失敗
    1. 自律型組織における課題と失敗事例(現状確認と課題の分析)
  2. 自律型組織の再定義
    1. 自律型組織の課題解決に向けた新たな枠組み(新しい方針や枠組みの共有)
  3. 自律型組織を実現する戦略
    1. 成功に導くための具体的アプローチ(具体的な実行計画)
  4. 成果
    1. 目指す成果と期待される未来像(期待される成果の明確化と共有)

Learning Outcome

対象の聴衆

  • 自律型組織を構築したい、しているエンジニアリングマネージャー(EM)。
  • 組織構築に課題を感じているリーダー層。
  • チームや組織への関与を強めて事業貢献に繋げたいと考えているプロジェクトマネージャー。

聴衆が得られるもの

  • 自律型組織の本質を理解する
    • 「自律」とは単なる自由ではなく、組織の仕組みと責任設計であること
  • 独自の戦略的プロトコル
    • 自律を駆動させるための実践的なマネジメントポリシー
  • 事業価値への接続
    • 変革が開発リードタイムの短縮や技術的負債解消、開発生産性向上といった具体的な事業成果