小泉岳人
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■論旨
自分の組織にはEMというロールはない。
それでも、エンジニアリングマネジメントの重要性を感じ、日々取り組んでいる。しかし制度や評価に馴染まず、組織の中でもEMコミュニティの中でも“中途半端な存在”に感じてしまう。EMCONFに来ている方の中にも、そんな経験をお持ちの方はいませんか?
本セッションでは、金融系SIerという制約のある環境でエンジニアリングマネジメントに取り組んだ3年間の実践から、広木大地さんのキーノートで示された4軸──プロジェクト/プロダクト/ピープル/プラットフォーム(テクニカル)──を手がかりに、どのような実践を行い、どのように成果や変化につながったかを共有します。 個人・チーム・組織の時間軸の違いを踏まえ、短いイテレーションから長期的な変化をどう生むのかを、失敗・発信・対話・組織変化のエピソードを交えて紹介します。また、自身が馴染みきれない場所へ越境していくことの意味を探ります。
■発表概要
1.なぜEMの必要性を痛感したか
・案件の失注(プロダクト,クラウドのスキル不足)
・大規模SIとのかみ合わせの悪さ
2.個人としての取り組み
・発信活動の開始(毎日発信、毎月登壇)
・複数コミュニティへの参加(アジャイル、プロダクト、QA等)
3.チームとしての取り組み
・チームレジリエンスへの取組
・チーム学習、ブログ/発信/登壇の取組
4.組織としての取り組み
・全社勉強会をDailyで実施
・宿泊合宿の実施
・チームへのコーチと上長も入れたワークショップ
5.まとめ
■ターゲットオーディエンス
・個人の実践をチームの学びや育成につなげたいリーダー層
・大企業・SIerなど、EMロールが未整備な環境でシステム開発のマネジメントに挑む人
■ラーニングアウトカム
・EMロールが整備されていない組織で、EM的スキルを展開する方法を学べる
・制度外の“手応え”を文化変革の触媒として活かす視点を得られる