EMロールのない現場でのエンジニアリングマネジメント ー 金融系SIerでの3年間の文化変容への挑戦 by 小泉岳人

Engineering Management Conference Japan 2026
セッション(40分)

EMロールのない現場でのエンジニアリングマネジメント ー 金融系SIerでの3年間の文化変容への挑戦

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■論旨
自分の​組織には​EMと​いう​ロールは​ない。​
 それでも、​エンジニアリングマネジメントの​重要性を​感じ、​日々​取り​組んでいる​。​しかし​制度や​評価に​馴染まず、​組織の​中でも​EMコミュニティの​中でも​“中途半端な​存在”に​感じてしまう。​EMCONFに​来ている​方の​中にも、​そんな​経験を​お持ちの​方は​いませんか?​

 本セッションでは、​金融系SIerと​いう​制約の​ある​環境で​エンジニアリングマネジメントに​取り組んだ​3年間の​実践から、​広木大地さんの​キーノートで​示された​4軸──プロジェクト/プロダクト/ピープル/プラットフォーム​(テクニカル)​──を​手が​かりに、​どのような​実践を​行い、​どのように​成果や​変化に​つながったかを​共有します。​
 個人・チーム・組織の​時間軸の​違いを​踏まえ、​短いイテレーションから長期的な​変化を​どう​生むのかを、​失敗・発信・対話・組織変化の​エピソードを​交えて​紹介します。​また、自身が​馴染みきれない​場所へ​越境していく​ことの​意味を​探ります。​

■発表概要
 1.なぜEMの​必要性を​痛感したか​
  ・案件の​失注​(プロダクト,クラウドの​スキル不足)​
  ・​大規模SIとのかみ合わせの​悪さ

 2.個人と​しての​取り組み
  ・発信活動の​開始​(毎日​発信、​毎月​登壇​)
  ・​複数コミュニティへの​参加​(アジャイル、​プロダクト、​QA等)​

 3.チームと​しての​取り組み
  ・チームレジリエンスへの​取組
  ・チーム学習、​ブログ/発信/登壇の​取組

 4.組織と​しての​取り組み
  ・​全社​勉強会を​Dailyで​実施
  ・宿泊合宿の​実施
  ・チームへの​コーチと​上長も​入れた​ワークショップ
 5.まとめ

■ターゲットオーディエンス
・個人の​実践を​チームの​学びや​育成に​つな​げたいリーダー層
・大企業・SIerなど、​EMロールが​未整備な​環境で​システム開発の​マネジメントに​挑む人

■ラーニングアウトカム
・EMロールが​整備されていない​組織で、​EM的スキルを​展開する​方​法を​学べる​
・制度外の​“手応え”を​文化変革の​触媒と​して​活かす視点を​得られる​