「お手並み拝見」を「協奏」に変える。 新任EMと受入れ側の90日オンボーディング戦略 by げん

Engineering Management Conference Japan 2026
セッション(20分)

「お手並み拝見」を「協奏」に変える。 新任EMと受入れ側の90日オンボーディング戦略

gen87mugi げん gen87mugi
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「概要」

「EMポジションでの転職が初めて」— 私が身構えていたのは、「お手並み拝見」という見えない壁でした。
しかし、その不安は杞憂に終わります。
なぜか? 分析して見えたのは、単なる運ではなく、新任の私と「受け入れ側」の行動が噛み合った「協奏」でした。
私(新任EM)が意識したことは 「リスペクト」と「アクセル調整」です。
まず、転職者が陥りがちな「前の職場との違いを、今の職場の課題としてしまう」ことを避けるため、徹底的に「過去の意思決定へのリスペクト」に注力し、信頼の土台を築きました。
同時に、自身の理想とのGAPに対しては「踏みすぎか?もっと踏むべきか?」と、自らアクセルの踏み具合をチューニング。周囲にフィードバックを求め、最適な速度を探り続けました。
受入れ側が意識していた(であろう)ことは絶妙な「期待値調整」と「戦略的チャレンジマネジメント」です。
「期待はしているが焦らなくて良い」と伝えつつ、"期待していない"と誤解される難易度の低すぎるタスクも、"パニックになる"緊急度の高すぎるタスクも避ける。
私を信頼し、「重要だが緊急ではない」絶妙なアサインメントを任せることで、早期に「アウトプット」を出す機会を創出してくれました。
本セッションは、この体験を再現性ある仕組みとして棚卸ししたものです。「自分が受け入れる側になった時に活かしたい」、このオンボーディングの協奏モデルを20分に凝縮してお話しします。

「Learning Outcome」

対象の聴衆

  • (特に重要) 新しいEMをチームに受け入れ、その立ち上がりを支援したいマネージャーやメンバー
  • EMポジションで初めて転職し、どう価値発揮すべきか悩んでいる方
  • エンジニアからEMへのキャリアチェンジを目指す方

    その人たちが得られるもの

  • 新任EMが「お手並み拝見」の壁を越えるために、「受入れ側」が仕掛けるべき「絶妙な期待値調整」と、"簡単すぎず・緊急すぎない"「戦略的チャレンジマネジメント」の手法
  • 新任EMが信頼を獲得するために、「本人が」実践すべき「過去へのリスペクト」と「フィードバックを活用したアクセル調整」という具体的な行動
  • 新任EMと受入れ側の「すれ違い」を防ぎ、「協奏」を生み出すための、最初の90日間のオンボーディング設計図