複数ユニットを同時にマネジメントするEMの実践:限られたリソースでSRE・DPE・PSIRTを育てる中で見つけた判断の整理方法 by すがわら まさのり

Engineering Management Conference Japan 2026
セッション(20分)

複数ユニットを同時にマネジメントするEMの実践:限られたリソースでSRE・DPE・PSIRTを育てる中で見つけた判断の整理方法

sugamasao すがわら まさのり sugamasao

エンジニアリングマネージャーとして、SREユニット・PSIRT(Product Security Incident Response Team)ユニット・DPE(Developer Productivity Engineering)ユニットという3つの異なる専門領域を同時にマネジメントする機会を得ました。

私は元々バックエンドエンジニアとして十数年のキャリアを積んできており、SRE/PSIRT/DPEユニットに対して深い知見はなく、エンジニアリングマネージャーとしても1年弱の経験しかありません。経験豊富とは言えない中で、特に専門性の高い領域を主とするユニットの立ち上げや拡大を計画してく中で得た知見を共有します。

マネジメントをしていく中で大きな課題は各ユニットに対して「どのような組織設計をするか」「ユニットが何を優先すべきか」そして、私自身が「どこに時間を投資すべきか」の判断でした。そうした組織設計の判断軸や高い専門性を有するユニットに対してどのような意思決定、権限委譲を行ったかをお伝えします。

EMであれば未経験なことに対しても「なんとかする」ことがしばしば求められます。他方で、自身に経験がない場合は知見を持っている側の意見を受け取りすぎてしまうこともあります。そんな中でもEMとして求められることはユニットの成果が事業やプロダクトの成長とアラインできていることです。そうしたバランスをとるために取り組んだことは皆さんにとっても参考になると考えています

Learning Outcome

対象の聴衆

  • 複数のチームやユニットを同時にマネジメントしている(またはこれから担当する)EM
  • 経験のない領域に対してマネジメントを行う必要があるEM
  • ユニットに対する期待値や合意形成に課題を感じているEM

聴講者がセッション後にできること

  • 複数ユニットをマネジメントする際、ユニットの状況を整理し判断しやすくなる考え方を知ることができる
  • 専門性の高い組織をマネジメントする際の期待値調整方法
  • 期待値調整や合意形成が必要な時の進め方を参考にできる