住所フォームから学ぶ 「驚き最小の原則」 - ユーザーを迷わせないUI設計の判断基準 by Daichi KUDO

BuriKaigi 2026
レギュラー

住所フォームから学ぶ 「驚き最小の原則」 - ユーザーを迷わせないUI設計の判断基準

da1chi24 Daichi KUDO da1chi24
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概要

人生で何度も入力したことのある住所フォーム。
しかし、入力するたびに「郵便番号のハイフンの有無でエラーになる」「全角しか受け付けない」「ブラウザの自動補完が効かない」など、細かな苛立ちを感じたことはないでしょうか。

では、ユーザーにとって使いやすく、迷いのないフォームを作るにはどうすればよいでしょうか。
その判断の指針となる考え方として、「驚き最小の原則」があります。
この原則は「どう振る舞うべきか迷ったときには、相手が最も驚かない選択をする」という考え方です。

このセッションでは、住所フォームを題材に「驚き最小の原則」を具体的な設計判断に落とし込む方法を紹介します。
具体的には次のような内容を予定しています。

  • サービスにおける「住所」という重要情報の立ち位置
  • 「驚き最小の法則」とは何か、サービス開発ではどのように応用できるのか
  • 住所フォームでのHTMLで構築するための input 要素や select 要素、または補強する属性 (placeholderなど)の正しい使い方
  • システムによる住所自動入力と、ユーザーの意図した手動入力を両立させる工夫

日々 UI を設計・実装するエンジニアに向けて、ユーザーが自然に感じる動作を実現するための具体的な指針を提供します。
セッションを聞いた後、判断に迷ったときには「驚き最小の原則」に立ちかえり、より良い判断ができるようになることをゴールとします。

想定する参加者

  • UI を実装する際にどのような画面を作ればよいか判断に迷う初級〜中級エンジニア
  • UI 設計の判断基準をジュニアエンジニアに伝えていきたいベテランエンジニア
  • 専任のフロントエンドエンジニアやデザイナーがいない現場で UI を作る必要があるエンジニア

想定する参加者に持ち帰ってほしいこと

  • サービス開発をしていて迷ったときに「ユーザーが驚きが少ない選択」を取れるようになる「驚き最小の原則」という判断軸を身につけること
  • input 要素や select 要素など、フォーム構築する上で必要なHTML要素を定義に沿って正しく使うこと