しくじりエンジニア 〜AI 時代だからこそ伝えたい、失敗から学んで身につけた判断力の話〜 by つかも

BuriKaigi 2026
はじめて枠🔰

しくじりエンジニア 〜AI 時代だからこそ伝えたい、失敗から学んで身につけた判断力の話〜

kamteyaso つかも kamteyaso

概要

エンジニアとして実務に携わり始めた私は、最初の数ヶ月で数々の"しくじり"を経験しました。
例えば、SQL の条件指定ミスでスコープ外のデータが見える危険なバグを作成したり、「善意のリファクタリング」が先輩の変更とコンフリクトして修復不能に陥ったり...。さらには、AI レビューツールの提案を鵜呑みにして無駄な修正を繰り返すという、しくじりも経験しました。
しかし今となって思うのは、これらの失敗こそが最高の学習材料でした。特に AI ツールを活用するようになってから学んだのは、AI やツールが答えをくれる時代だからこそ、「自分の頭で考え、判断する力」が重要であるということです。
このセッションでは、ジュニアエンジニアが現場で直面する様々な課題と、そこから学んだ「AI 時代に必要な判断力」について等身大でお話することで、これから同じ壁にぶつかるジュニアエンジニアや、彼らを支える先輩エンジニアの助けになる時間にしたいと思います。

対象者

  • 実務 1 年目前後のジュニアエンジニア
  • ジュニアエンジニアを育成・レビューするメンター
  • チーム開発に慣れず悩んでいる初学者
    ※主な言語は Ruby ですが、特定技術の知識は不要です

トーク構成
第 1 章:新米エンジニアの洗礼

  • 初めて直面する膨大なソースコードに戦々恐々

第 2 章:俺のしくじりを超えてゆけ

  • データ流出寸前!SQL 条件指定の落とし穴
  • これが車輪の再発明!?
  • 「それ…AI がやりました!」問題
  • 原因は…エラーメッセージに書いてありました
  • 善意のリファクタリングが招いた大惨事

第 3 章:AI レビューツール導入編

  • 激突!!CodeRabbit vs Rubocop
  • AI 君の嘘つき…!

第 4 章:失敗から得た学び編

  • 自分の頭で考えて言語化してみよう
  • 失敗を恐れず挑戦しよう
  • コードレビューは最高の成長機会

伝えたいこと
AI やツールが正答を示してくれる時代だからこそ、私たちは「判断する力」を磨かなければならないと感じています。
AI は確かに効率的で、間違いを減らしてくれます。
しかし、すべてを委ねてしまえば、自分で考え、判断し、失敗から学ぶ機会が失われてしまいます。

ツールは答えをくれますが、どの答えを採用するかは、最終的に自分が決めなければなりません。
このセッションで伝えたいのは、「失敗を恐れず、自分の考えで決めること」の大切さです。

優秀なエンジニアの成功談ではなく、“何度もしくじりながら少しずつ判断力を磨いてきた ジュニアエンジニア”として、同じように悩む誰かの背中をそっと押せる時間にしたいと思います。