毎日大量に届くスーパーのチラシ。それは、お得な情報が詰まった「宝の山」であると同時に、レイアウトやデザインに小売店の"こだわり"が凝縮された、いわば「一点物のアート作品」とも言える非構造データの塊です。
私が所属するくふうカンパニーでは、チラシ情報サービス「トクバイ」を運営しています。トクバイでは、「お得な商品をたのしく探したい」という体験を大切にする一方で、「忙しい中でも自分に最適な情報だけを効率的に知りたい」という切実なニーズにも応えるべく、チラシ画像から個々の商品情報を自動で抽出する「チラシ切り抜きAI」の開発に挑戦しています。
本セッションでは、店舗ごとの特色が色濃く現れるレイアウトや、温かみのある手書きPOPといった、画一的ではないチラシならではの"ゆらぎ"に対して、AIを駆使していかに向き合ったか、その開発の裏側をお話しします。
さらに、AIが生み出したデータの価値を最大化するために、RedshiftからBigQueryへのデータ基盤移行プロジェクトにも焦点を当てます。なぜ移行が必要だったのか?移行の過程で直面した「悪戦苦闘」のリアルなエピソードとは?そして、新しいデータ基盤がもたらした分析体験の向上や、新たなサービス価値創出の可能性について、具体的な事例を交えてご紹介します。