builderscon 2025
40分

歴史のあるFintechの開発の"イマ"

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長年にわたって運用されているFintechサービスでは、かなり前の段階でマイクロサービスアーキテクチャが導入され、現在もその構成が踏襲されています。しかし、当時の設計や実装方針が明文化されておらず、「なんとなく前例に倣って」新しいサービスを作る状況が続く中で、設計の不統一や責務の重複、運用しにくさといった“つらみ”が蓄積されています。

このセッションでは、Go言語で構築されたFintechサービスのサーバーサイド開発現場から、「マイクロサービスが既に存在している前提で、それを模倣しながらどうにか開発を回しているが、いろいろとしんどい」という状況をリアルに共有します。

お話しする予定のトピック:

  • すでに存在するマイクロサービスの構成を“なぞって”開発することの難しさと歪み

  • サービスごとにバラバラな設計を引き継がざるを得ないつらさ

  • 技術的負債とわかっていながら改善できない背景(リソース不足、優先度のジレンマ)

  • 金融サービスに求められるセキュリティ対応と、それが設計に与える影響

  • 生成AIやAIエージェントを活用して、設計整理やドキュメント補完を試みる実験的な取り組み

  • 今すぐには解決できない課題も多い中で、少しずつ前に進むための工夫や試行錯誤

本セッションでは、AWSなどのインフラ構成には深く立ち入らず、アプリケーションエンジニアの視点で語る、設計・開発・改善のリアルにフォーカスします。


想定する聴講者:

  • マイクロサービスはあるけど、統一されていない・メンテしづらいと感じている方

  • Go言語を使ったプロダクト開発に関心のある方

  • 技術的負債や設計のブレに向き合っている現場の方

  • AIを使って開発体験やドキュメント整理を良くしたいと考えている方

  • 理想と現実の間で試行錯誤しながらプロダクトと向き合っているすべての開発者


設計は完璧じゃない。ドキュメントも少ない。でも、それでもプロダクトを前に進めている。
そんな過渡期のFintech開発現場のリアルを、正直に共有します。