苦しいけど楽しい!ひとり開発をAIエージェントとOSSで“仕組み化”した実践録 by Takeshi Kondo

builderscon 2025
40分

苦しいけど楽しい!ひとり開発をAIエージェントとOSSで“仕組み化”した実践録

chaspy_ Takeshi Kondo chaspy_

個人開発で AI をフル活用してプロダクトを作っています。

昨今、AIエージェントで“バイブコーディング”する人が増えてきました。しかし、多くの人が経験しているように、品質を保ちながら高速で作るのは現段階では簡単ではありません。とはいえ、適切なフィードバックを与え、品質を期待値に収束させる仕組みを作ることは不可能ではないとも感じます。まだ道半ばですが、私はそれができると信じ、夢中で取り組んでいます。

本セッションのポイントは3つです。
(1) セッションごとの記録の徹底。 AWSの kiro に着想を得て、毎回「同じ形式の設計ドキュメント(ログ/要件/作業メモ)」を自動生成します。同時に ccstats という自作ツールにセッション統計を書き込み、後から分析できる土台を用意。
(2) 俯瞰と計画を担う“マネージャーAI”。 スクリプトと CCA(Claude Code Action) の定期実行で状況を観察し、「コスト/開発者体験/Backend/Frontend/AIシステム」各領域の課題発見と改善計画を自動提案。人間はその計画を承認・調整する役割に専念します。
(3) きめ細かな自動化を支えるOSSツール群。 フィードバック付与や並列実行などを小さな部品として提供します。たとえば workbloom(Git worktree運用の標準化)、branch2ports(ブランチ名→動的ポート割当)、get-sonar-feedback(SonarCloud観点の自動注入)など作成し、再利用性を高めています。もちろん Claude Code の custom command や subagent も活用しています。

ここに至るまで、たくさんの失敗をしました。効率が良いのか悪いのか分からない日も多いです。それでも、それなりにものは出来上がっていくし、何より楽しい。夢中になれている——本セッションでは、その過程で見つけたヒントを、少しでも持ち帰っていただける形で共有します。