iOSDC Japan 2024
採択
2024/08/24 13:55〜
Track D
レギュラートーク(20分)

Accessibility for Swift Charts

Mika

チャートはデータの傾向をビジュアルで理解できるため、とても便利です。しかしながら、視覚的に表現されたチャートは目で見る必要があり、視覚障がい者や弱視の人にとっては利用が困難です。チャートが持つたくさんの情報を適切に受け取れないユーザーがいることはコンテンツ提供者側として避けたい事象です。

Apple の API にはオーディオグラフ(Audio Graph)やチャートを説明 (Describe Chart) させるための機能が提供されています。オーディオグラフは視覚的なチャートの情報を音の高低で表現し、Voice Over で読み上げさせることができます。また、チャートの詳細 (Chart Details) を使用すれば、チャートの重要な特徴や傾向を言葉で説明することができます。これらの機能により、視覚に不自由のあるユーザーもチャートの内容を理解することができるようになります。

本トークでは以下の内容をお話しします。

  • オーディオグラフの使い方をまずは理解する
  • VoiceOver 対応しやすいチャートの設計方法
  • AXChartDescriptor の使い方
  • オーディオグラフを通して”見えて”いなかったものが”見えて”くる

参加者は誰もが利用できるリッチでアクセシビリティの高いチャートを作成するための知見を深め、自分たちのコンテンツに適用していくことができます。