こんにちは。kintone のモバイルアプリ開発チームの松元です。
2023年9月1日(金)〜3日(日)、iOSDC Japan 2023が開催されました。

iOSDC 2023 サイボウズ参加メンバー集合写真 — ※ 写真撮影時のみマスクを外しています

サイボウズはプラチナスポンサーとして協賛しました。過去にも行っていたTシャツスポンサーに加えて、今回からスポンサーセッションとブース出展を初めて行いました。このブログではスポンサーセッションとブース出展について書きます。

スポンサーセッションについて

私はスポンサーセッションとして登壇しました。発表した資料はこちらです。

セッションはできれば後日Youtubeで公開される動画か、チケットのある方はニコニコ動画で見ていただきたいです。

このセッションでは、kintone のモバイルアプリで取り組んでいるリアーキテクトについて、リアーキテクトまでに至る経緯や、どのように進めているかといった話をしました。 kintone のモバイルアプリの開発には長年のドメイン知識が必要になっていて保守容易性が低くなっている状態でした。リアーキテクトを試みるものの、課題がありすぎて何から手をつければ良いか分からず、なかなか動き出せないといった状況でした。

そこでリアーキテクトを進めるために私達が取った選択は、細かいモジュールに分割することでした。モジュール分割は理想的なアーキテクチャやその実装イメージがなくても手を動かす事ができました。また、モジュールに分割する際に、既存の問題の解消が必須となり、小さな修正を繰り返し行うことになりました。モジュールの依存関係の整理や、モジュールの責務の整理を行う事で、コード全体のイメージも見えてきました。モジュールに閉じた小さい単位でのリアーキテクトや、Swift新バージョンへの対応も進める事もできるようになりました。

会場は満席となり思っていたより多くの人に聞きに来ていただけて緊張しましたが嬉しかったです。ブースやAsk the speakerでさまざまな方々とコミュニケーションを取るきっかけとなり発表してよかったです。

反省点としてはスライドに情報を詰め込みすぎて駆け足になってしまったことです。サイボウズならではのリアルな話をしたいと思い、ビジネスの中でのモバイルアプリの立ち位置の変化や、チーム構成の変化などを紹介しました。具体的なモジュール分割の様子等技術的な話も入れたかったのですが、時間内に入り切らず開発プロセス寄りの内容だけになってしまいました。 20分という短い時間の中で要点を絞って分かりやすく伝えるのは非常に難しいと感じました。

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ブースについて

ブースの準備は私は関与しておらず、他メンバーが用意してくれました。内容はノベルティ、会社紹介のスライドショー、パネルによるクイズとアンケートを行いました。場所は１F の通路が交わる角でした。

３枚のパネル

今回は事前にパネルを３枚用意していました。毎日１枚ずつ違うパネルに変えていく作戦でした。
3日目は、最終日だし全部おいちゃえと３枚のパネルを同時に置くことにしました。
3日目全部置いた場合、人によって話したい内容が違うことを感じました。個人的には初日から３枚展示しておいてもよかったもしれないと思いました。

コードクイズ（パンフレットにも記載）

以前の記事と合わせて読むことでiOSDCトークンチャレンジに繋がるクイズのパネルです。

blog.cybozu.io

文字が小さかったという反省はあるものの、結構話が盛り上がって良いパネルでした。 iOSDC2023 コードクイズ

「#Concurrency、使ってる？」「#SwiftUI　使ってる？」

アンケートのパネルです。

パネルアンケート結果

この写真はiOSDC終了後に撮ったものでアンケートの結果になります。 SwiftUIはだいぶ普及した感じはありますね。母数が少ないですがConcurrencyはまだ半々くらいなのでこれから使う人が増えるフェーズなのかもしれないです。アンケートのパネルも気軽に立ち寄ってくれるきっかけとして機能していて良かったです。用意していたのがシンプルな質問２問だけだったのですが、もう少し技術によらずいろんなジャンルの質問が複数あってもよかったかなと思います。

スポンサーセッションとブース出展をやってみて

セッション登壇や、ブースを置くことで、これまで以上に人とコミュニケーションする機会が多くなりました。
出会う人も、同じような企業に所属するエンジニアから個人開発者、人事の方など幅広く本当に多くの色々な人と交流できる場だと感じました。
オンラインイベントが増える中、こうしたオフラインで人と出会える機会は貴重だとも感じました。１年に１回で会える場としてiOSDCがあるのはありがたいなーと思いました。これはコミュニティや運営の皆様あってのことです！ありがとうございます！！