ハイブリッド開催に完全対応! iOSDC Japan 2022参加レポート

OGP

はじめに

こんにちは、ZOZOTOWN開発本部の松井とZOZO NEXTの木下です。9/10から9/12までの3日間、iOSDC Japan 2022が開催されました。ZOZOグループからは6名が登壇、20名以上が参加しました。またプラチナスポンサーとして協賛しました。

technote.zozo.com

今年のiOSDCは時代に即した形で、現地会場とオンライン配信によるハイブリッド開催でした。今回は、その両方を盛り上げるために行ったZOZOの取り組みをご紹介いたします。

現地ブース

準備

5月上旬にスポンサー募集が開始され、社内でブース出展の是非を話し合いました。3年ぶりの現地会場であり、多くの来場者と活発にコミュニケーションをとれることを期待して、ブース出展を決定しました。スポンサーのノベルティや掲載物については、iOSエンジニアと広報・CTOブロックが連携して進めました。

展示内容

ブースについてはどういった展示内容にするかも含めて、エンジニアが主体的に進めていくこととなりました。最初にMiroでマインドマップを作成し、ブレインストーミングを行いました。久々のブース出展ということで、前回出展した2019年の様子を振り返りながらアイデアを深めました。

アイデア出しのマインドマップ

その後展示内容ごとに担当者を決め、2週間程度で準備をしました。実際に展示したのは以下です。

  • アンケートやプロダクト紹介が載ったMiroのボード(次の章で詳しく説明します)
  • ZOZO独自の計測テクノロジー「ZOZOSUIT」や「ZOZOMAT」・「ZOZOGLASS」、ZOZOSUITの技術を活用した新事業「ZOZOFIT」
  • 弊社のカルチャーや開発環境の紹介

当日の様子

そして当日できあがったブースがこちらです! ブースに来てくださった方へのノベルティや、ZOZOSUITの技術を活用した新事業、ボディマネジメントサービス「ZOZOFIT」のパッケージと専用アプリ画面の展示です。

現地ブースの様子

トルソーに着せたZOZOSUITの存在感があり、会場から多くの視線を集めていました。

ZOZOSUITの展示

足の3D計測マット「ZOZOMAT」やフェイスカラー計測ツール「ZOZOGLASS」など、現在ZOZOTOWN内でご利用いただける計測テクノロジーもご紹介しました。

様々な計測テクノロジーの展示

ブースではまずアンケートに答えていただき、そこからリモートワークに関する話に花が咲きました。また、ZOZOSUITについて興味を持ってくださった方には、旧ZOZOSUITからの改良点や今後の展望についてお話ししました。

会場全体はこのような雰囲気で、個性を生かしたブースが並んでいました。全てのブースを拝見しましたが、技術的なお話をうかがえたりデモアプリを実際に触れられたりなど、どのブースもとても魅力的でした。

会場全体の雰囲気

ブース出展を通して、対面だからこそできる気軽なコミュニケーションのありがたみを改めて感じました。様々な方と、技術や会社についてお話ししたり、「Twitterでよく見ております!」という会話が生まれたりしました。ブースへ遊びに来てくださった方々、ありがとうございました。

オンラインブース

今年のiOSDCはオフラインとオンラインのハイブリッド開催でしたね。現地に来られない方もZOZOのブースを楽しめるようにと、今年はZOZO独自にオンラインブースも用意していました! iOSDCチャレンジで使われるトークンは、実はオンラインブースにも隠されていたんです。チャレンジした方、見つけられましたか?

準備

ZOZOでは、テックカンファレンスでのオンラインブースの用意は初めてでしたが、Miroを使って全体のデザインからコンテンツの細部までエンジニアがメインで作り上げました。

オンラインブース「ZOZOの広場」

このオンラインブースはコースを進むようにして順番にコンテンツを見ていけるようなデザインにしています。また、リンクを開いた時にまずはなにをしたら良いのか、箱猫マックス(ZOZOの公式キャラクター)が教えてくれるようファーストビューを設定しました。このようにして、参加してくださったお客様が迷わない工夫をしています。

こだわったファーストビュー

そして、オンラインブースでもできる限り現地ブースと同じような体験を作りたい! という思いがありました。そこで、オンライン上でもZOZOのiOSエンジニアに気軽に話を聞きにいけるスペースを用意しました。

当日の様子

オンラインブースのURLはTwitterやZOZO DEVELOPERS BLOG、現地ブースでの2次元コードで発信していました。オンラインブースには多くの人に来場いただき、アンケートは大盛り上がり! たくさんのご回答、ありがとうございました!

アンケートの様子

また、Google Meetにもトークの合間を縫って話に来ていただきました。

ZOZOには「全国在宅勤務制度」があり、日本国内であればどこでも就業可能なため、現地への参加のしやすさは人それぞれです。オンライン参加でもトークを聞いたりiOSDCチャレンジに挑戦したりするだけでなく、Google Meetにて待機することで、イベントの臨場感を味わえました。また、オンライン参加のお客様に対しても現地ブースを擬似体験しているような機会を提供でき、双方にとってよい取り組みとなったように感じます。来年も引き続きオンラインでの開催が行われるようなので、さらに盛り上げていきたいですね!

登壇内容の紹介

今年ZOZOからは6名が登壇しました。昨年に引き続き、会社としての一体感を出すため、登壇者一覧のスライドを社内のデザイナーの方にお願いして作成し、発表で利用しました。

登壇者一覧のスライド

それぞれの登壇内容についてご紹介します。

「PWAの今とこれから、iOSでの対応状況」

木下のレギュラートークです。 登壇時の様子画像提供:iOSDC Japan 2022実行委員会。

ウェブアプリに、ネイティブアプリに近い機能を付加した、Progressive Web Apps (PWA)について発表しました。PWAの概要や歴史から始まり、iOSにおける対応状況やPWAを特徴づける機能、さらにPWAを採用する判断の助けとなるフローチャートなどをまとめました。

ハイブリッド開催ということで直接もしくはTwitter上などで、「PWAって結構色々できそう」という声や、「WebViewだけのアプリを作るならPWA良さそう」など色々と反応いただきました。とても嬉しかったので、また登壇できるように頑張ります。

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「20分間で振り返るIn-App Purchaseの歴史」

@inokinnのレギュラートークです。 登壇時の様子

13年以上の長きに渡る、In-App Purchaseの機能の歴史について発表させていただきました。現地会場やTwitterでは、感想や質問をいくつかいただくことができて非常に嬉しかったです。来年も現地参加するつもりなので、またお会いしましょう!

fortee.jp

「あなたの知らないARの可能性を空間レベルで拡げるVPSの世界」

HEAVEN chan / ikkouのレギュラートークです。 登壇時の様子

Hi, I’m HEAVEN chan! 去年、一昨年はWebARについて喋りましたが、今年はVPSについて喋りました! 今はまだメインストリームの技術ではないものの、今回の発表をきっかけにして少しでも興味を持つ方が増えたら嬉しいです! ついにiOS 16もリリースされたので張り切ってやっていきましょう!

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「Swift Concurrency時代のリアクティブプログラミングの基礎理解」

ばんじゅんのレギュラートークです。 登壇時の様子画像提供:iOSDC Japan 2022実行委員会。

基礎シリーズということで、すぐに使えるとか役立つというものではなかったのですが、みなさん聴いてくれてありがとうございました。Swift Concurrencyとリアクティブプログラミングの例に限らず、たまには基礎に戻って理解を固めておくモチベーションに繋がれば良いなと思っています。並行計算というのはそもそも難しいものなので、今後も着実にやっていきましょう。

fortee.jp

「全力疾走中でも使えるストップウォッチアプリを作る」

Ogijunのレギュラートークです。 登壇時の様子画像提供:iOSDC Japan 2022実行委員会。

みなさんが日常で使っているストップウォッチアプリの使いやすさを陸上競技の選手という特殊な目線で評価し、どんなインタラクションが最適であるかを検証しました。実際に自分が走りながら使った際の動画を見せることで、現状の不便さや作成したアプリの強みを皆様に伝えられたかと思います。他のセッションに比べて異質なテーマでしたが、実際にアプリをDLしてくださったり、フィードバックをいただけてとても嬉しく思います。また来年も登壇できるようこれからも頑張ります!

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「目からビームでヴィランをやっつける 〜ARKitの知られざる並走機能〜」

ながいんのレギュラートークです。 登壇時の様子画像提供:iOSDC Japan 2022実行委員会。

ARKitの一機能である、ワールドトラッキングとフェイストラッキングの並走機能にフォーカスしたトークで発表しました! 初登壇だったのですが、現地・オンラインから「おもしろい!」というリアクションをいただいて、今後のモチベーションに繋がりました。来年はトークだけでなく原稿にも挑戦したいです!

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CfPネタ出し会 & レビュー会

弊社では毎年、自由参加でiOSDCのCfPネタ出し会 & レビュー会をiOSエンジニア同士で行っています。今年も例年通り開催しました。詳細については昨年のブログで紹介しています。

techblog.zozo.com

今年は昨年と比べてプロポーザルの募集期間が短かったため、次のようなスケジュールで進めました。

5/12にCfPの募集が開始され、5/25に2時間程度のネタ出し&レビュー会を開催しました。会ではドキュメントに予めネタを書き出しておき、相互にレビューしました。またレビューを進める中で新たにネタを思いついた場合には書き足していくというのを行い、最終的に約25件のネタが集まりました。

6/1に技術顧問である岸川さんより、CfPを読む人にトークの期待値が伝わりやすくなっているかなど様々な観点から最終レビューをいただきました。

結果的に6件のトークが採択されました。ネタ出し&レビュー会はここ数年で定着すると共に、書き方に関するノウハウもたまってきています。来年以降も引き続き実施していこうと考えております。

また弊社ではカンファレンスへの参加は業務として扱われるため、iOSDCには休日出勤という形で参加しました。今年も内定者アルバイトの方が複数名イベントへ参加しましたが、社員と同様にチケット代は経費となり、イベントへの参加は業務時間として扱われています。

ZOZOでは、来年のiOSDC Japanへ一緒に参加してくださるエンジニアを募集しています。ご興味のある方はこちらからご応募ください。

hrmos.co

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