
レギュラートーク(20分)
Webアプリ開発チームがFlutterでiOSアプリを開発する iOSDC Japan 2021

株式会社ラクスではBtoBを中心とした様々なSaaSを開発・運営しており、そのサービスの主軸はブラウザ上で動作するWebアプリです。そのうちの1つのサービスでiOSアプリを新規で開発することになりました。
しかし、チームのメンバーはWebアプリ開発者が中心でiOSアプリ開発の経験がなく、外注でiOSアプリを開発することも視野に入れていました。そこでiOSアプリを内製すべく、Webアプリ開発者でもモバイルアプリを開発できるか、という観点からFlutterの技術検証を行いました。検証結果から、
- ネイティブ言語と同等の開発環境が整っていること
- DartがWebアプリ開発言語との親和性が高く、学習コストが低いこと
- プラグインが充実しておりネイティブ機能を十分利用できること
が分かり、Webアプリ開発者が中心のチームにFlutterを導入してiOSアプリを開発することになりました。
Flutterはオブジェクト指向のようにUIを組み立てられることや、JavaScriptの文法が一部使用できることなど、Webアプリ開発者が中心の開発チームでもモバイルアプリ開発ができるツールで、最近ではFlutterでのアプリ開発の事例も増えてきています。
このトークでは、スマホアプリ開発の経験がないWebアプリ開発チームがFlutterを導入してiOSアプリを開発することについてお話しします。
具体的には、以下のような内容についてお話しします。
- 「開発環境」「Webアプリ開発者にとっての学習コスト」「iOSアプリの機能を実現できるか」の観点からFlutterの導入について検証したこと
- 検証結果からWebアプリ開発チームがFlutterでiOSアプリを開発できると判断した理由とその根拠
- Flutterを導入することで得られるメリット