iOSDC Japan 2018に行ってLTしたり最高だった
お寿司が食べられないエンジニアの りくそうだ です。今年のiOSDC Japan 2018も最高だったので参加レポートです。iOSDCで関わったすべての人に感謝!
iOSDCって?
年に一度開催されている、今回で3回目の開催となるiOSアプリエンジニアが集まるカンファレンスお祭りです。
去年も参加しましたがそちらも最高でした。 下記が去年の感想エントリーです。
iOSDC Japan 2017に行ってよかった #iosdc - rikusouda’s blog
登壇した感想とか
ルーキーズLTの TrackB の後半の最初に登壇しました
下記のようなスライドで登壇したのですが、これだけだと伝わらない気がするので後日公開される動画の方が雰囲気伝わるのではないかと思います。
育てたリポジトリは下記のものです。ここで実際のPRを見ることもできます。
LT中では触れられませんでしたが、元のライブラリを開発した開発者にも大変感謝しています。
ルーキーズLT TrackB全体について
一緒の会場でLTをした方々、皆さんiOSDCの登壇ルーキーのはずだけどみんな面白い工夫とかしていたり、あんな短時間で知見の共有までしていて「すごいな」というのが月並みだけと感想。一緒にあのトラックの空気を作っていく感覚というか連帯感(ライバル意識?)はとても楽しかった。 あまりによかったので、ついつい勢いで、TrackBでのルーキーズLTのトークごとのTogetterまとめもしてみました。
- AVAudioUnitEffect実演 〜もっと音を楽しもう♪〜 @takopom55 #iosdc #b - Togetter
- ARKit2.0でAppleが伝えたいアプリ体験を考える @mcz9mm #iosdc #b - Togetter
- Firebase/RemoteConfigを用いたちょっと変わった運用 @KoH_1011 #iosdc #b - Togetter
- 虚無から48時間でiOSアプリをリリースする @koooootake #iosdc #b - Togetter
- あなたの知らないMeasurementとUnitの世界 @ken0nek #iosdc #b - Togetter
- Visionフレームワークのリアルタイム顔検出を使えば、ウインクするときゃるん♪と音が鳴る二次元美少女になれる! @minami1389 #iosdc #b - Togetter
- OSSを育てながらiOSアプリで「パンくずリスト」を実現した @rikusouda #iosdc #b - Togetter
- マスタリング CGAffineTransform @Ridwy #iosdc #b - Togetter
- Apple製品のアニメーションはなぜ気持ちいいのか考える @marina10172013 #iosdc #b - Togetter
- UITableViewに動画広告を表示する @nihonpanda #iosdc #b - Togetter
「きゃるん」っていうフレーズがしばらく頭から離れなくなりそうw
LTしたことで知り合い増えた
今回の「ルーキーズLT」は、事前に「ルーキーズLT練習会」というものがあって、一日中LTの練習をお互いに聞きながら、隙間時間で資料を直していくみたいな会が開催されていました。そこに参加したメンバーは特に、発表内容が洗練されていく過程をお互いに見ていることもあってお互いに応援する気持ちがあったように思います。一緒に頑張る仲間がいたことは間違いなく励みになりました。
懇親会でも「LT楽しかった」みたいに声をかけてくれる人がいたのが、本当にめちゃくちゃうれしかった。
あと、僕のLT中にたくさんツイートしてくれた方々は勝手に知り合いということにしておくw
イベントを通じたコミュニケーションもよかった
iOSDCの期間中に「今までTwitterとかでは見かけたことがあっても、リアルで話をしたことが無い人」と何人かお話しする機会があったのがめちゃくちゃよかった。ネット上で緩くやりとりしているおかげか全く知らない人という感じがしないのがよいですね。
他にも普段あまり会えない人とお話もできたり、個別に飲みに行ったり、完全に「良さ」しかなかった。
僕のLTにも登場するAaronに会えた
特にうれしかったのが、LTの中にも登場した Aaron Leeさんと実際に会うことができたことです。彼とはGitHub上のPRやIssueで何度もレビューしてもらったり相談したりして一緒にライブラリ作ってきた感じがしているのでいつか会ってみたいと思っていましたが機会がありませんでした。今回のiOSDCに勇気を出して誘ってよかった
@apparition47 I'll speak about BreadCrumb Control at iOSDC Japan 2018. Will you join iOSDC? That's great festival for iOS app developer. (But perhaps all sessions are spoken Japanese) https://t.co/gsxyEt30B9
— りくそうだ (@rikusouda) 2018年7月29日
Wow! Great! Thanks for reminding me. Looking forward to it.
— Aaron Lee (@apparition47) 2018年7月30日
Aaronは懇親会チケットを持っていなかったらしくあまりゆっくり話す時間がとれなかったのでまたどこかで会ってゆっくりお話ししてみたい!
気になったトークとか
今回のiOSDCではSwiftコンパイラ関連のトークがいくつかあったのが印象深いです。他にも普段の勉強会とかでなかなか聞けない内容のトークもあり全体的にめちゃくちゃよかったです。すべてを紹介するのも難しいので、特に僕の今後の行動に影響しそうなトークを抜き出して感想など書いてみます。
コンパイラから紐解くSwift method dispatch @kateinoigakukun
コンパイラから紐解くSwift method dispatch by 家庭の医学 | プロポーザル | iOSDC Japan 2018 - fortee.jp
僕はSwiftコンパイラのソースとか見たこともない人なのですが、そんな人にでもわかりやすいようにメソッド呼び出しの解決方法について詳細に説明していたのが印象的でした。ぶっちゃけ実際に聞きに行くまでは「内容がハイレベルすぎてついて行けない」みたいなのを心配していたのですが、全然おいていくみたいな気配はなくてSwiftコンパイラ初心者にも優しいトークだったと思います。
Protocolに定義されたメソッドの呼び出し方が通常のクラスの関数と違うっていうのは知らなかったので新たな知見でした。SwiftはC++と違ってプログラマ側ではなくコンパイラ側で頑張ることが多い気がするのでSwiftコンパイラの奥深さを思い知りました。
Swiftのジェネリクスはどうやって動いているのかコンパイラのソースから探る @omochimetaru
Swiftのジェネリクスはどうやって動いているのかコンパイラのソースから探る by omochimetaru | プロポーザル | iOSDC Japan 2018 - fortee.jp
プロポーザルを見たときに「ジェネリクスについてハイレベルな説明を繰り広げるトーク」と誤解していたのですがそんなことは全然なくてとてもよかった。聞いた印象だと「ジェネリクス」はあくまでも題材の例として取り上げたという感じで本題は「Swiftの内部動作解析入門」ではないかと思いました。普段からSwiftを研究している人向けというよりは、僕のように「Swiftの中身をまだ解析したことがない」人に向けたトークだったのではないでしょうか。
僕は普段Swiftを書いていても実際にどうやって動いているのかわからないのがすごく気持ち悪いと思っていました。しかしこのトークの中身を実行するとそういう疑問が一つ一つ解消していきそうなのでかなり僕に刺さりました。
僕は途中まではある程度ついて行けたつもりでいるのですが、途中からついて行くのが厳しくなってしまいました。内容自体はコードを「要点」に絞って解説していくスタイルで、とてもわかりやすい内容だったと思います。この発表内容を見ながら後でゆっくりと同じコードを追いかけてみたいと思える内容でした。
まとめ
- 自分の書いたSwiftがどう動くのかわからない部分を明確にするためにSwiftコンパイラに入門したい(気持ちはある)
- 勇気を出して登壇してよかった
- iOSDC今年も最高だった
- 来年はレギュラートークできるのを目標にしたい