8/10で浦和で開催されたbuilderscon 2024に参加してきたので感想ブログ書きます。
テーマの「知らなかった、を聞く」の通り、めちゃめちゃ楽しく、エンジニア心に突き刺さる話が多かったです!ぜひ来年の開催も期待してます!!
自分がトークした自前構築した本人確認システムのトーク内容と、他の方のトークの感想をまとめます!
本人確認システムを自前構築した話についてトークしてきました
ありがたいことに採択いただけて、B/43の本人確認システムをどのように自前で構築して運用しているのかトークさせていただきました。
めちゃめちゃ端的にまとめると、▼のようなことをお話ししました。
- なぜ本人確認システムが必要だったのか?
- 資金移動業者として義務化されていたため
- 外部ベンダーもある中で自前構築を選択した理由は?
- ユーザー体験を重視したため
- 本人確認システムに求められる要件は?
- 犯罪収益移転法の改正内容と具体要件を説明
- 本人確認システムのアーキテクチャとその中身
- アプリ ~ サーバー ~ 審査画面を紹介
- 本人確認業務における工夫
- 体制・審査画面・マニュアル等を紹介
気になる方はぜひ資料も見てみてください。
なお当日は47PのAmazon Rekognitionのところで実際の画像を見せながら値を紹介したり、弊社の双子のCEO、CTOで見比べた時の値を紹介したりと会場を沸かせたのですが、実際の顔写真を長くネットに公開しておくもの怖いのでカットしてます。(後半に話したマニュアルの件も同様)


buildersconの動画がアップされたら見れると思いますので、気になる方はぜひそちらをお待ちいただければと思います。
特定のドメインを深掘りしていくためにやっていること
質疑応答や懇親会で決済や法律の深いところをどうやってキャッチアップしたのか?と質問いただいたので、自分が参考にした書籍を紹介します。
我々のようなプリペイド式のカード決済サービスを提供する際に関係する法律から、暗号資産や貸金など幅広く関連する法律と細かい部分への法的整理の見解が載っている本です。前提知識がないままいきなり読むのは難しいかもしれませんが、お金の領域の法律について詳しく知りたい!という方におすすめです。
カード決済業務のすべて: ペイメントサービスの仕組みとルール
VISAやマスターカードのような国際ブランドが構築している決済ネットワークと、そこで発生する業務について説明している書籍です。スマートバンクに入社した方には真っ先にお勧めしている書籍で、前提知識なくても読めるので興味ある方はぜひどうぞ。
より決済の領域を深く知りたい方にお勧めする書籍です。
完全に"やってる人"向けの書籍ですが、トークの途中で話したAML/CFT対策のところでどういうことを考えたり実践しないといけないのか、めちゃめちゃヘビーに知りたい人向けにおすすめの書籍です。
アプリ側の実装について
実はB/43の本人確認についてはiOSDC Japan 2021でもnakamuuu がトークしています。今回の自分の資料にも丸パクリさせてもらっており、アプリ向けの実装を詳しく知りたい人はこちらをご覧ください。
iOSDC Japan 2021 で B/43 の本人確認フロー(eKYC)の構築についてトークしました! - inSmartBank
参加者として
どのトークも知らなかったことをたくさん聞けて、質疑応答も止まらなくてめちゃめちゃ面白かったです。 スピーカーは他の人の感想見るとめっちゃテンション上がるので、自分も聞いたやつの感想載せておきます!
誰が作成しても1つの構造になるモデリング作成技術、Theory of Models に夢を見る by mokuo
同僚で同じチームのmokuoさんからの発表。自分もTheory of Modelsについて知らなかったのでめちゃめちゃ勉強になりました。特に最後の別の設計手法やアプローチとの比較や部分的な導入についての話はmokuoさんの見識の広さが現れていてすごいな..!!と思った部分。
質疑応答では新機能開発の時に適用しにくいような話もあったかと思いますが、個人的には本当の0→1で価値を生み出したiPhoneとか生成AI系は置いておいて、会社の中での新規事業は世の中にあるサービスを模倣するか少しポジションをずらす程度だと思っており、全然Theory of Modelsを活用できるシーンはあるなと思いました。
一方で、モノを集める部分のところで既存のサービスや画面を参考にする場合、そのサービスや画面を作った人がうまくモデリングできていないとイケていないものが出来上がったり、画面の裏に隠れているモデルをどう拾い集めるのかが気になりポイントだったので、B/43でTheory of Modelsを試す中で試行錯誤してみたいなと思いました!
React Server Component の疑問を解き明かす by mizdra
ここ最近、Reactのキャッチアップが疎かになっていたのでめちゃ勉強になりました。導入でSPAとSSRのおさらいから入ってもらったもの助かりましたし、React Server Componentの位置付けや今後の可能性について順序立てて説明してもらえたのでかなり腹落ちしてReact Server Componentについて知ることができました 👍 あと、Hydrationのうどんの例え分かりやすい。
Client ComponentsとServer Componentsを入れ子にできる部分、直感的には複雑で実装時に困らないかな?と思ったのですがどうなんでしょう...?? パフォーマンス改善諸々に取り組む時など入れ子になっていることで全体像が把握しにくかったり、入れ子になることのデメリットはないのかな?というのが少し気になりました。
すこやかなサービス運営のための PWG (Performance Working Group) by id:onk
id:onk さんによるはてなの中でやっているPWGについてのトーク。今はEmbeded SREとしてチームにSREが常駐している状態とのことで、スマートバンクだとまだそこまではいけてないので今後の参考になる話でした。 スマートバンクも隔週で "ふみぱお" というパフォーマンス監視MTGをやっているのですが、いつからかSREチームとサーバーサイドのチームで分かれて実施するようになったので、また合同に戻してもいいなーという気持ちになりました。
ホー◯ページ・ビルダー 2024 by songmu
id:Songmu さんのちょっとエモめ?なトーク。このブログはあの人だ!みたいなオンラインアイデンティティの話だったり、URL末尾の拡張子の話だったりと id:Songmu さんらしさが随所に知れて聞いていて楽しかったです。 特に拡張子の話とかは自分の頭には全然なかった考え方だったので新鮮でした。こういう話、その人なりの物事の捉え方や視点の角度が知れて勉強になりますし、勉強会に行く醍醐味の一つだなーと思います。
id:onk さんも id:Songmu さんも前日の代打抜擢なのにめちゃ仕上がった発表されていて、自分もアドリブ力とかトーク力もっと磨きたいなーと思った発表でした。
CLIジェネレータ「cyamli」によるコンソールアプリのスキーマ駆動開発 by Jumpaku
CLIを作るためのツールを開発したトーク。懇親会でも質問させてもらいましたが、かなり自分なりのこだわりを持って開発されたことが伝わってよかったです。ちょっとRubyKaigiみを感じる話で、自分が好きなもの・こだわったものを自慢する話好きです。
1000 行で実現する Linux on Browser by bokuweb
一番buildersconっぽい?と思ったトークでした。自分がほぼ知らないレイヤーの話だったのですが、結構素朴な実装でここまで動かせるんだというのが知れてめちゃよかったです。 初め出てきた時「でかっ!!」と思ったのですが、トークが始まるやいなやbokuwebさんワールドが炸裂して一気にファンになりました。懇親会で話せなかったのですが、またいつかお会いした時に話してみたい。
最後に
初参加でしたがめちゃめちゃ楽しむことができました。Makiさんが「作り、造られ、創る」のブログを書かれていましたが、誰かが作ったものが新しい人に継承されて続いていくってのは他で代替できないそのイベントならではの雰囲気や価値があるってことで、そこに情熱を持って開催したnasaさんに感謝です。
運営メンバーの皆さんも開催ありがとうございました!受付から空調管理、時間管理、かわいいTシャツまで朝から晩まで楽しめました〜!また次回の開催を期待してます!!